まずは石川、新潟、富山、福井、またその周辺の被災された方々へお見舞い申し上げるとともに1日も早い復旧をお祈りいたします。
こうした災害を目にする度に、備えは十分にできているか、気になるところですね。
私の住んでいるところも、南海トラフの心配の大きい地域なので他人事とは思えません。
自分へのリマインドの意味も込めてこの記事を書いています。
地震でまず困ること
生活インフラが遮断されるのが最も困る部分だと思います。
災害発生からインフラ完全復旧までの日数(内閣府調査による)
電気 6日
上水道 30日
ガス 55日
加熱する手段を持っていないと、被災生活がより困難になることが容易に想像できます。
ここで重要なのがカセットコンロの準備です。
選び方や使い方を理解しておきましょう。
地震に備えてカセットコンロとボンベの準備
注意点、必要量、おすすめの3点を解説していきます。
注意するべき3つのポイント
① 使用期限の厳守(経年劣化するため)
◾️使用期限
カセットコンロ 10年
ボンベ 7年
使用期限を守らないと危険な場合があります。
災害に備える場合は定期的にチェックしましょう。
◾️製造年月日記載箇所
カセットコンロ 本体側面にシール
カセットボンべ 缶の底面に印字
ガス漏れ等の重大なリスクもあるのでチェックしましょう。
② メーカーが異なる組み合わせを避ける
それぞれJIS規格に準拠した造りとなっており、JIS規格には許容される範囲があります。
ボンベの高さで言えば最大1,2mmの差があり得ます。
この微妙な差が他メーカーを使用する際、問題を引き起こす可能性があります。
これらのものを日本国内販売の場合、適合性検査に合格したものでなければいけません。
この検査は特定の組み合わせで安全を確認したものであり、他メーカーのボンベを使った場合の安全性は確認されていません。
コンロメーカーが指定外のボンベの使用を認めていないのは、そういう理由からです。
③ 想定される使用環境に合ったカセットガスを用意
◾️カセットガスは2種類
ノルマルブタンガス -0,5度では燃焼できません。
イソブタンガス -10度までなら使えます。
(同火力設定でも火力が強くなり、燃焼時間が短くなる)
◾️メーカーによる推奨使用環境
ノルマルブタンガス 0度以上
イソブタンガス -5度以上(寒冷地向き)
地震に備えたボンベの必要量は?
1週間分の備蓄推奨(内閣府による)
大人二人 6本〜9本程度(気温の差によりガスの消費量が異なる)
余裕を持って大人二人で10本以上あれば良いでしょう。
電力の復旧は1週間以内と早いので、ガスコンロをご利用のご家庭は電力復旧後から使えるIHクッキングヒーターがあると更に安心ですね。
地震に備えたおすすめのカセットコンロ
岩谷産業がおすすめ。
広く流通していて汎用性が高いから。
◾️市場シェア
カセットコンロ 約65%
ボンベ 約40%
災害時は補給品を得ることが困難になることがあります。
市場シェアが高ければ、補給品を見つけやすく、他の人との共有や交換も容易ですね。
私もコンロ、ボンベ共に岩谷のものを備えています。
① 寒い場所や屋外でおすすめのもの
◾️タフまる(岩谷産業)
・風の影響を受けにくい(風を遮断するダブル風防ユニット搭載)
・持ち運びに便利な専用キャリングケース付き
② ある程度温度の高い場所や屋内でおすすめのもの
◾️カセットフーエコプレミアムⅡ(岩谷産業)
・燃費が良い(熱効率が良い)
・手入れが簡単(トッププレートに高性能プレコートフッ素銅板を採用)
自宅避難を想定されている方におすすめです。
地震に備えてカセットガスで使用できる暖房器具
※画像はイメージです
①カセットガスストーブポータブルタイプ “マイ暖”
・持ち運びが簡単(電池、電源コード不要、2,6Kgと軽量)
・点火後約1分で暖がとれる。
・カセットボンベ1本で3時間使用可能。
・弱運転で消費量を抑えられる。(約15%抑制)
・安全安心(不完全燃焼防止装置、立ち消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置を搭載)
② カセットガスストーブ “まる暖”
・ハイパワー(マイ暖の2倍の発熱量)
・調理、加湿可能(上にやかんや鍋を置ける)
・燃焼時間 約1時間30分程度
※注意点
換気機能がない場合は必ず換気しながら使うこと。
(二酸化炭素濃度が高くなり、人体に影響が出る可能性あり)
寒い時期に使う場合は換気すると寒いので、二酸化炭素モニターを使い、数値が1,000を超えないようにしましょう。
地震に備えた水の備蓄
必要量を二つの視点から解説していきます。
地震に備えた必要量
3日分の水の備蓄を推奨(内閣府による)
3日間で9リットル(1日一人当たり3リットルの想定)
お住まいの地域が断水していなくても、水の汚染によって飲料不可となる場合があるので要注意です。
熊本地震の場合で、翌日より給水車による給水がスタートし、一人当たり3リットル、三日後には一人20リットル、十日後には一人100リットルの水が提供されています。
◾️大地震に被災した際に必要な水
・飲料用 3リットル
・生活用水 10リットル
合計一人当たり1日に少なくとも13リットル必要。
◾️災害時給水だけに頼るのが危険な理由
・災害直後は給水車が少ない
・真夏や真冬の場合、並んで待つこと、大量の水を持って往復する労力
・余震の心配
とは言ってもやはり13リットルは多いので、衛生用品を上手に組み合わせていきましょう。
衛生用品を活用した場合の必要量
衛生用品をフル活用して、一人当たり13リットルから5リットルに減らせたとして、4人家族だと10日間で200リットルの水が必要になります。
2リットルペットボトルで100本ですね。
すべてをペットボトルで賄おうとすると場所をお金もかかります。
◾️おすすめの方法
貯水タンクに水道水を貯める(雨水は屋根の汚れが付いてしまう可能性あり)
⇩⇩⇩
飲むとき 電動の携帯浄水器に通す。
一本で1000リットルの水が浄水できますが、水の汚れによってフィルターの汚れも変わるので、500リットルほどと考えておきましょう。
◾️おすすめ浄水器
・Greeshow電動ポータブル浄水器 11,980円(楽天)
(厚生労働省の水質検査適合品であることを明記)
✳︎他の浄水器では検査済みの明記がないものもあるので注意。
◾️おすすめ長期保存水
・名水「養老の天然水」
7年保存水 500m24本入り 2,553円(楽天)
・北海道羊蹄山の湧水「カムイワッカ麗水」
15年保存水 2リットル12本 5,679円(楽天)
お安い2年保存水を入れ替えていく方法もありますが、長期的に見ると面倒臭さから開放されるので私は長期保存水を備えています。
節水につながる衛生用品や方法
■炊事
紙コップ
紙皿
食器にラップをかけて使う
■洗面
歯磨きシート(指サックタイプ)
マウスウォッシュ
ウェットティッシュ
■風呂
泡なしシャンプー(ウェット手袋)
ウェットボディタオル
■洗濯
消臭スプレー&天日干し
携帯用洗濯袋(スクラバウォッシュ)
下着のみ洗う
■トイレ
非常用トイレ(2週間分)
バケツで流す(配管の確認後)
まとめ
地震の多い日本に住んでいる私たちに必要な備えをガス、水、節水の面から書いてみました。
ご参考になれば嬉しいです。
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