どんなに豊かな才能を持っていても、努力ができないと目標は達成できません。
夢は叶いません。
どんなに能力が高くても、すぐ諦めてしまってはそれ以上能力はあがっていきません。
努力ができて、諦めないでそれをやり続けて、何があっても最後までやり抜く力…それこそがGRIT(グリット)と言われる、夢や目標を達成できる力です。
では、どうすればやり抜く力…GRITを身につけられるのでしょうか。
GRITの大前提
・後天的に身につけられる
・失敗を恐れないで、挑戦し続けることが大事
・継続的に長期間、粘り強い努力が必要
GRITってなあに?
度胸(Guts)
困難なことに立ち向かっていく
復元力(Resilience)
失敗や挫折から立ち直る
自発性(Initiative)
自ら目標を設定して取り組む
執念(Tenacity)
何があっても最後までやり遂げる
GRITは、これら4つの要素の頭文字をとっています。
理想的なGRIT
以下に挙げる8つの要素がバランスよく備わっている状態が、GRITを最大限発揮できると言われています。
逆にこの中の何かが大きく欠けてしまっていると、傲慢や自己陶酔の原因となって間違った方向に向かってしまい、結果的に目標や夢を達成できない結果に終わってしまいます。
【8つの要素】
・目標設定
・自制心
・情熱
・リスクをとること
・粘り強さ
・忍耐
・謙虚さ
・幸福感
子どものGRITを伸ばす親のあり方
心がけるべき3つのことをご紹介します。
子どもの良き理解者になる
まず、子どもの話をよく聞く。
話を聞いてくれる行為は愛情を感じ、信頼が増します。
よく話を聞いた上で心から励まし、支えになり、1番の応援者になることです。
そして必要な支援を惜しまない。
支援をした上で心から子どもを信じ、期待をする。
子どもの自主性を尊重する
すべてを自主性に任せて、なんでもかんでも自由という意味ではありません。
これ以上はダメという制限も示した上で、その範囲の中で子どもに決定権を持たせることです。
勝手に決められたことよりも、自分で決めたことの方が頑張れるものです。
子どもの良い手本となるよう努力する
子どもには努力を求めて自分は何もしないのでは、子どもはどう感じるでしょうか。
自分も何かにひたむきに努力する姿を見せる、親のそんな姿から子どもは学んでいます。
親の言うことは聞かなくても、していることは真似します。
親がきれいな言葉使いをすれば自然ときれいな言葉を使い、親が優しさを与え続ければ心の優しい子になります。
大変だけれども努力する姿を見せ続ければ、自ずとその姿を追いかけるのではないでしょうか。
子どものGRITを伸ばすために試みたいこと
外せない6つの視点です。
自己肯定感を持たせましょう
自己肯定感については、過去記事をご覧下さい。
https://kana2023.com/self-esteem-childcare/
自分の能力よりも少し難しいことに挑戦することを応援しましょう
難しいことに挑戦して達成できる喜びは大きいものです。
そうした達成感が励みとなり、更に難しいことに挑戦できるようになり、大変なことにも果敢に挑めるようになります。
難しいこと、大変なことを続けると貪欲に取り組めるようになります。
挑戦していると失敗もあるし、挫折もします。
そこで凹んだり落ち込んだりすることもあるでしょう。
そんなとき、気持ちを切り替えられるよう励まし、その失敗から何が学べたか、次へ活かすにはどうしたらいいかを考えるよう促しましょう。
難しいようなら一緒に考える姿勢を示しましょう。
常に味方でいましょう。
一つの目標にじっくりと取り組めるようサポートしましょう
2年以上頻繁な活動をした子の将来の年収は高いと言われています。
複数年をかけてようやく達成できるようなことに取り組むのは効果が高いですね。
部活動や習い事はいいチャンスではないでしょうか。
複数の活動をやり抜いた子はGRITが高いという統計結果があります。
やると決めたことは一年以上継続し、その過程で進歩を経験することが将来の成功に大きく関わるそうです。
子どもの活動の継続を応援し、何か進歩があったときには一緒に喜びましょう。
子どもが属する環境を選びましょう
指導者の一言で子どもの士気は簡単に上がったり、下がったりします。
そして、周りの子どもたちの影響を受けます。
指導者の人格が大事なのはもちろんのこと、同じコミュニティに属する子どもたちも努力を惜しまない子たちであれば、それが当たり前となり努力し、努力を継続する可能性は高まるでしょう。
そして仲間の成功を喜び合えるような関係性は大きな力になります。
朱に交われば赤くなるという諺もあるように、環境の力は大きいです。
良い環境を選びましょう。
良い環境の中で成功体験を積み重ねていけるよう、サポートしましょう。
挑戦すると壁が立ちはだかるのは当たり前と知っておきましょう
最初に目標を決めた時にはやる気に溢れて、自分が目標を達成した姿にワクワクし、達成に向けて努力するものです。
が、そんなに簡単に達成できることはないし、努力をすれば失敗はするし、打ちのめされることはあるし、毎日毎日同じことの繰り返し、地道な努力の繰り返しだったりします。
そして最初のうちは目に見えて成長が自覚できますが、停滞時期は必ずやってきます。
成長曲線は一直線ではないのです。
山と谷を繰り返しながら上がっていくのです。
谷が続いてしまうことさえあります。
谷がやってきた時、多くの子どもたちが自分を疑い始めます。
また能力が上がれば上がるほど成長の幅が狭くなっていくので、成長を自覚しにくくなります。
ここで自分を信じて、どれだけ踏ん張れるか。
それを知っておくこと、それは当たり前のことなんだと心から納得していると、少々のことでへこたれることはないし、動じることなく努力を続けられるでしょう。
子どもが谷にいるとき、壁が立ちはだかったときに、まず親が動じない。
デンっと構えてそういうときがあるのは当たり前、谷でもがけば更に大きな成長が待っているんだと、子どもが前を向けるように関われるといいですね。
天才と言われる人たちの、途方もない努力を描いた伝記を子どもの本棚に加えるのもいいですね。
✳︎挑戦することは変更してもOK
一つのことにじっくりと取り組むことは大事ですが、違和感を感じたり、自分が取り組むのに適切ではないと感じたり、取り組んでいることそのものに自分が向いていないと感じる時は、変更するのもいいでしょう。
新たな目標を見つけましょう。
目標を見つけるのが難しければ、まずは何か新しいことをやってみるだけでもいいですね。
やっているうちにそれが大好きになり、ずっと打ちこめるものに変わる可能性もあるので一歩踏み出すことですね。
GRITを発揮できる条件
自分にとってかけがえのない、自分が本当に大好きなことで、愛し続けられることに取り組んでこそ、GRITは発揮されます。
大好きなことだからこそ、ひたむきに努力を努力とも思わずただただ打ち込めます。
だって
大谷翔平選手がそうでしょう!
羽生結弦さんがそうでしょう!
辻井伸行さんがそうでしょう!
大好きであれば、最大限にGRITを発揮できます。
大好きで夢中になれるものを見つけましょう‼️
まとめ
2倍の才能があっても2分の1の努力では、夢には到達できません。
才能が人並みだったとしても、来る日も来る日も何があってもコツコツと努力を続けた人には、長い目で見ると大きな差を開けられ、到底敵いません。
せっかく才能があっても、能力が高くても諦めてしまったらそこでゲームオーバーです。
努力をずっと続けることは難しいことですが、それを続けられるからこそ手に入るものも大きいですね。
好きなことでもちょっとしたことで嫌になることもあるかもしれません。
嫌になって中断してしまうこともあるかもしれません。
それでも諦めず、3日坊主でも永遠に繰り返したら、それが継続になります。
粘り強く続けましょう。
GRITを身につけるための取り組みは、将来大きな果実をもたらすでしょう。
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