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花火の歴史、夏に多いのはなぜ?花火に詳しくなれる施設を紹介!

文化
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もうすぐ夏本番ですね!

日本の夏の風物詩といえば花火!

今回は花火について解説していきます。

花火の歴史について

現在、私たちが楽しんでいる観賞用の花火の歴史と、観賞用以前の歴史に分けて解説しますね。

まずは観賞用以前の歴史から見てみましょう。

 

観賞用以前の花火の歴史

花火の最初の原型は “狼煙(のろし)”

紀元前に既に古代ローマ、ギリシャ、インドで使われていました。

狼煙は、火をたいて合図としてあげる煙のことですが、なぜ狼(オオカミ)かというと、火種に狼の糞を使ったのだそう。

6〜7世紀に中国で火薬が発明されたと言われていますが、当時は軍事目的に使用されていました。

南宋時代(1127年〜1279年)には爆竹花火が売られていましたが、これは魔除けとして使われていました。

やがて花火はイスラム諸国に伝わり、その後ヨーロッパに伝わり武器として使われました。

 

観賞用花火の歴史

今のような観賞のための花火と近いのは、イタリアのフィレンツェで14世紀にあげられたのが最初とのこと。

ヨーロッパでは王の権力を示すために使われたようです。

16世紀になるとイングランドを中心に発展していき、王室の特別なイベント(戴冠式、誕生日、結婚式等)でお祝いのために打ち上げられました。

より派手に、より華やかになっていきました。

日本に伝わったのは1613年。

鉄砲、望遠鏡とともに徳川家康に献上されました。

その後、様々な流派の花火が三河(愛知県)に誕生することになりました。

三河は花火発祥の地と言われていますね。

流派には、稲富流、一光流、武田流、荻野流、熊野流があります。

花火は諸大名にも伝わり、江戸の庶民も大名の花火を楽しみにするようになりました。

殿様の贅沢な遊びだった花火が、1623年庶民の間にも急速に広まっていきました。

 

花火の種類

割物(わりもの)、小割物(こわりもの)ポカ物(ぽかもの) の3種類あります。

 

割物(わりもの)とは

色や煙を出す星を飛び出させる仕組みを持つ打ち上げ花火で、大きく丸く広がる花火を言います。

✳︎ “星”とは花火の主な構成部品。開いた時の花弁になる。火薬のかたまりで数㎝程度の大きさ。

直径30センチの尺玉は10号玉と呼ばれ、割物の代表選手的存在。

10号玉の開花時には直径320m、爆発の中心までの高度は330mに達します。

複雑な細工をするには7号玉以上の大きさが必要なのだそう。

非常に精巧な花火ですと誰でもが作れるわけではなく、優れた技能が必要とされます。

 

小割物(こわりもの)とは

八方に小さな玉を放出して、小さな花火が多数同時に開くのが特徴です。

割物ほどの強い薬割は使わず、より小さな花火玉を内包しています。

 

ポカ物(ぽかもの)とは

打ち上げられた花火がポカッとふたつに割れて、星や仕掛けが飛び出してくる花火を言います。

割薬の量が少なく、花火の広がりが狭いが、色々な仕掛けができ、工夫できます。

 

花火が夏に多いのはなぜ?

花火には元々、鎮魂の意味があるのだそうです。

飢饉や疫病の流行によって亡くなった方々の慰霊のためだったり、またお盆に帰ってくる、亡くなった方の霊を慰めるためにあげるものだったのですね。

今日ではシンプルに納涼の意味もありますね。

 

隅田川花火大会のルーツ

疫病や飢饉による死者の供養と災厄除去を祈願して両国川開きとして行われました。

これは1733年〜1961年まで続き、1978年、隅田川花火大会として復活。

現在に至ります。

両国は毎年大勢の人で賑わい、納涼の名所となりました。

川開きに一層華を添えたのが花火でした。

この頃は今のものに比べると地味な色合いでしたが、明治に入ると化学薬品の輸入によって色鮮やかな花火が作られるようになりました。

2011年東日本大地震の年、都内の花火大会はほとんどが中止になりましたが、隅田川花火大会は実施されました。

それは元々鎮魂花火の歴史があったからにほかなりません。

 

花火の日

実は5月28日と8月1日のふたつあります。

ひとつは5月28日。

水神祭(すいじんさい)開催の日で、国内最古の隅田川花火大会の始まりの日とされています。

もうひとつの8月1日は、GHQにより禁止されていた花火が解禁された日なんですが、なぜ禁止されていたのかというと、日本の再軍備を恐れて火薬の製造を禁じていたので、花火も製造できなくなっていました。

 

花火を詳しく知ろう!

花火のことを詳しく知れたり、体験ができる施設を3つ紹介しますね。

 

両国花火資料館

〒130-0006
東京都墨田区両国2丁目10−8  住友不動産ビル1階
📞03-5608-6951

・開館日
7月8月…毎日
5、6、9、10月…木、金、土、日
11月〜4月…木、金、土

・開館時間 12:00〜16:00

・入館料 無料

・アクセス
JR総武線 両国駅西口より徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 両国駅より徒歩10分

都バス 両国駅前停留所下車徒歩2分
亀戸駅前〜豊海水産埠頭
両国駅〜小岩駅
両国駅前〜葛西橋

 

手筒花火体験パーク

〒440-8501
愛知県豊橋市今橋町1番地 豊橋市役所 東館13階

・お問い合わせ
豊橋市役所 東館10階
産業部 観光プロモーション課
📞0532-51-2430

・休館日なし

・開館時間   8:00〜22:00

・入館料 無料

・駐車場 100円/30分(最高限度額…2400円/1回
✳︎利用時間は7:00〜22:00(入庫は21:00まで)
✳︎立体駐車場は、市役所の休業日は使用不可
✳︎地下駐車場および立体駐車場の高さ制限は2.1m(車高が2.1m超の場合は警備員へ)

・駐車場についてのお問い合わせ
📞0532-51-2125

・アクセス
JR豊橋駅より徒歩約20分
豊橋鉄道市内電車(路面電車)「市役所前」電停より徒歩3分

 

三河花火資料室

〒444-2108
愛知県岡崎市奥殿町雑谷下(ぞうやげ)10番地
奥殿陣屋(おくどのじんや)内
📞0564-45-7230(案内所)

・休館日
月曜(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)

・営業時間 9:30〜16:30(各施設により異なる)

・入館料 無料

・駐車場 無料(115台駐車可)

・アクセス
名鉄バス、JRともに奥殿陣屋行き乗車
奥殿陣屋で下車、徒歩すぐ

 

花火関連の絵本

3冊ご紹介!

 

はなび   秋山とも子 作

26,4✖️21,5(cm)     32ページ

発行 教育画劇

対象 3〜5歳

新潟県小千谷市の片貝祭りの雰囲気が伝わる絵本です。

実際に地元の花火業者に取材を行い、とても詳しい描写と丁寧で細部まで描かれた絵が素晴らしい。

 

はなびのはなし  たかとうしょうはち 作

「かがくのとも」シリーズより

26cm        27ページ

発行 福音館書店

対象 5歳〜

花火の疑問に答えてくれる絵本。

打ち上がる花火のことはもちろん花火の作り方、花火の中心、筒を使った打ち上げの様子が詳しく描かれていて、花火師さんのお仕事も紹介されています。

説明も細かく丁寧で、高学年の子どもたちにも大人にもgood!

 

ねこのはなびや   渡辺有一  作

26,5✖️21,0(cm)      32ページ

フレーベル館 発行

対象 4歳から

花火の大きなページが魅力的。

くろねこぐみ、しろねこぐみ、とらねこぐみの3組が花火を打ち上げて競います。

どれも迫力満点です。

 

まとめ

火薬の技術が、素晴らしい芸術になるなんて凄いですね。

夏の風物詩である花火を純粋に楽しむのもワクワクしますが、花火に関する知識を得た上で観賞すると、また一層楽しめること間違いなし!

そして花火師さん達の苦労や危険を知ることで、感謝の気持ちがわくことでしょう。

何より花火が楽しめる日本の平和に感謝ですね。

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