お父さんに感謝を伝える日です。
6月第3日曜日ですね。
ちなみに母の日は5月第2日曜日で、アメリカ、ウエストヴァージニア州で母の日の宣言がなされ、1914年に制定。
日本では、1915年(大正4年)に教会でイベントが開催されるようになり、民間に広まりました。
では父の日はどのように広まったのでしょう。
詳しく見ていきましょう。
父の日の由来〜アメリカ〜
1909年、ワシントン州在住、J.B.ドッド夫人(Mrs.John Bruce Dodd)が、教会の牧師に嘆願したことから始まったとされています。
当時は夫の姓名に夫人をつけて呼んでいましたが、夫人自身の名前は、ソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd) といいます。
ドッド夫人の父 ウィリアム・ジャクソン・スマート (William Jackson Smart)は、妻を亡くしていて、ドッド夫人を含めた6人兄弟(男5人、女1人)を、男手ひとつで育てたそうです。
ドッド夫人は、母の日の存在を知り、自分たちを育ててくれた父の姿を見て、父の日も必要だと思い、嘆願しました。
1916年、全米で6月第3日曜が父の日となり、1972年、正式に祝日となりました。
6月はドッド夫人の父親の誕生月とのことです。
父の日〜日本〜
1950年(昭和25年)ごろ日本に入ってきて、1980年代に定着したようです。
父の日〜世界〜
▪️6月第3日曜を父の日としている国
中国、イギリス、カナダ、フランス、トルコ、メキシコ、オランダ、ギリシャ、アイルランド、アルゼンチン、キューバ、香港、マレーシア、シンガポール等
▪️次に多い3月19日
イタリア、ポルトガル、スペイン、クロアチア、モザンビーク、ボリビア等
その他各国様々です。
父の日に贈る花といえば
母の日はカーネーションですが、父の日は…
薔薇。
健在の父には赤い薔薇。
亡き父には白い薔薇。
ドッド夫人が父の日の墓前に、父の好きだった薔薇を供えたことに由来しています。
イエローリボン賞
日本ではファーザーズ・デイ委員会という団体が【父の日黄色いリボンキャンペーン】というのを行っており、その年話題になったお父さんに【イエローリボン賞】を贈っています。
過去2年間のイエローリボン賞受賞者
■2022年
・北原 睦朗 大同生命保険(株)社長
・野口 聡一 宇宙飛行士
・滝藤 賢一 俳優
・長友 佑都 サッカー選手
・渡辺 暁斗 スキー選手
■2021年
・谷原 章介 俳優
・中村 憲剛 元サッカー選手
・岩元美智彦 日本環境設計(株)会長
・小川 洋利(一社)国際すし知識認証協会 理事
・伊澤 史朗 福島県双葉町 町長
黄色は、幸福、希望を象徴する色と言われており、アメリカでは愛する人の無事を願う色と言われています。
今日の日本では一般的に、黄色の薔薇、白薔薇、またプレゼントに黄色いリボンをかけて贈ったり、あるいは花言葉が【子の愛】である白百合を贈るようです。
父の日に喜ばれるプレゼント
何にこだわりがあるのかを見極めて、喜ばれる贈り物ができるといいですね。
・持ち物
・心地よい暮らし
・仕事
・健康
・おしゃれ
・食
・スポーツ
人それぞれですね。
以下、参考になれば嬉しいです。
季節柄、夏に向けて
冷感パジャマ
Tシャツ
ルームウェア
ポロシャツ
スポーツタオル
好みに合わせて
アルコール類
おつまみ類
飲み物類
菓子類
グルメギフト
ビジネス関連
ネクタイ
ベルト
ビジネスシャツ
ボールペン
名刺入れ
その他
財布
時計
キーケース
スニーカー
ハンカチ
ソックス
サングラス
ゴルフグローブ
ウエストポーチ
マグカップ
扇子
父の日に子どもからもらって嬉しいプレゼントは?
年代別に見ていきましょう。
3歳未満の子どもたち
自分の力だけで何かができる年代ではありませんが、でも何かパパへ贈りたい!
では、カードなどにパパの写真を貼り、その周りにぺたぺたとシールを貼ってデコレーションするのはどうでしょう。
逆にお子さん自身の写真の周りをデコるのもいいですね。
お守り代わりのような感じでパパに常に持ってもらえるようなものを作ってみては?
シンプルに写真立てに飾って、いつもパパの目に触れるところに置くのもいいですね。
シールを貼るのはママと一緒にできそうですね!
3歳〜小学校低学年児
似顔絵やお手紙などいかがでしょう?
お手紙が難しければ、メッセージカード等に“あ り が と う”の文字だけでも嬉しいものです。
似顔絵+“ありがとう” や “だいすき” もいいですね!
デコるならシール以外のものも使えそうですね。
小学校高学年〜中学生
反抗期だったり、感謝を言葉にするのは少し照れくさい年代ですが、文字にする力は高まる年代ですね。
心のこもった長めのお手紙なんかも書けそうです。
またちょっとしたものなら、お小遣いを貯めて買うのもアリですね。
ソックス、ハンカチなど普段使うもの、飲み物やお菓子などお好みの物を贈るのも良いですね。
高校生以上
前見出しの喜ばれるプレゼントの中から買える選択肢も増えますね。
何よりも感謝の気持ちを込めた “ありがとう!” が、シンプルに嬉しいですね。
贈り物とともに是非ことばも添えましょう。
お父さんにちなんだ絵本
5冊紹介しますね。
パパといっしょ トゥーヴァージンズ
SOOSH(スーシー)/文・絵 高橋久美子/訳
32ページ 22.6✖️20.3(cm)
お父さんとの日常の出来事が綴られています。
お父さんと一緒にいろんなことをする中で、お父さんの愛情を感じられる絵本。
おとうさん あそぼう 福音館
わたなべ しげお/文 おおとも やすお/絵
24ページ 22✖️21(cm)
対象:1歳前後〜
お母さんとは違う、お父さんならではの身体遊びにワクワクします。
あそぼう あそぼう おとうさん 福音館
浜田 桂子/作
28ページ 23✖️23(cm)
対象:5歳〜
身体を使った遊びが体感できるようになっている絵本。
お父さんとの触れ合いを楽しんでほしいですね。
おとうさんがおとうさんになった日 童心社
長野 ヒデ子/作
32ページ 26.6✖️19.1(B5判)
対象:3歳〜
赤ちゃん誕生を待っている間に訊いた、お父さんがお父さんになった日の嬉しい気持ちが綴られています。
自分のお父さんに言われているような気がして、幸せな気持ちに包まれることでしょう。
だいすき、パパ! 主婦の友社
マーガレット・ワイルド/作
スティーヴン・マイケル・キング/絵
さんべりつこ/訳
32ページ 21✖️21(cm)
対象:2歳〜
パパに叱られたこぶたが、パパが自分のことを本当に好きなのか心配になって、みんなに自分がいい子かどうか訊いてまわりますが…
パパと子どもの深い絆を描いた、あたたかい気持ちになる作品。
お父さんの登場する歌
2曲ご紹介します!
小さな木の実♪ 海野洋司(うんの ひろし)/日本語詞
原曲は、フランスの作曲家 Georges Bizet(ジョルジュ・ビゼー)作曲で、『美しきパースの娘』というオペラの中の独唱曲『セレナード』です。
夜、愛する人に求愛する男性の気持ちを歌ったセレナーデ(小夜曲)で、この歌の詞とは関係のない内容になっています。
歌詞は、海野洋司が作った「草原の秋」という詞がもとになっています。
【歌詞】
①
小さな手のひらに ひとつ
古ぼけた木の実 にぎりしめ
小さなあしあとが ひとつ
草原の中を駆けていく
パパとふたりで拾った
大切な木の実 にぎりしめ
今年 また秋の丘を
少年はひとり 駆けていく
②
小さな心にいつでも
しあわせな秋は あふれてる
風とよく晴れた空と
あたたかいパパの思い出と
坊や強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
今年 また秋がくると
木の実はささやく パパの言葉
坊や強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
今年 また秋がくると
木の実はささやく パパの言葉
歌詞を見ていくと、この男の子はお父さんに会えない状況であることが推察できます。
実は日本語歌詞のこの歌、離婚や交通事故死などが増加していく社会状況下で、お父さんに会えない子どもたちを応援しようとつくられた曲なのだそうです。
グリーン グリーン♪ 片岡 輝(かたおか ひかる)/日本語詞
原曲は、Barry McGuire(バリー・マクガイア)作詞、Randy Sparks(ランディ・スパークス) 作曲です。
バリーはアメリカのシンガーソングライター、ランディはアメリカのミュージシャン。
【歌詞】
①
ある日パパとふたりで語り合ったさ
この世に生きる喜び
そして悲しみのことを
グリーン グリーン
青空には小鳥がうたい
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑が萌える
②
そのときパパが言ったさ
ぼくを胸に抱き
つらく悲しいときにも
ラララ 泣くんじゃないと
グリーン グリーン
青空にはそよ風ふいて
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑がゆれる
③
ある朝ぼくは目覚めて
そして知ったさ
この世につらい悲しいことが
あるってことを
グリーン グリーン
青空には雲がはしり
グリーン グリーン
丘の上には緑がさわぐ
④
あのときパパと
約束したことを守った
こぶしをかため
胸をはり ラララ ぼくは立ってた
グリーン グリーン
まぶたには涙あふれ
グリーン グリーン
丘の上には ララ 緑もぬれる
4番までご紹介しましたが、実はこの歌は7番まであります。
5番では “お父さんとは二度と会えない” と。
6番、7番は大人になってから、または大人に近づいたと思われる “ぼく”が、パパの言ってたことの真意を知り、そして自分も子どもを持ったら、パパのように “ぼく”も 子どもと語り合うだろう。と言っています。
7番まで知ると、またこの曲から受ける印象が変わったのではないでしょうか。
まとめ
子どもの頃は親の想いなんて知らずに大きくなって、子を持って初めて気付くことが多々ありますね。
私自身はもう父を亡くしましたが、今書き終えてみて改めて父に感謝…ですね。
そして、私を親にしてくれた、私の元に生まれてきてくれた二人の子どもたちに感謝。
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